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「舟を編む」感想 [邦画の感想]





舟を編むとは、広大な言葉の海を渡る舟ということで、つまり、辞書を編集する、ということなのでした。

松田龍平演じる主人公の馬締(まじめ)が、何度か言葉の海で溺れそうになる夢を見る。
舟を! 早く言葉の海を渡る舟を作らなければ~! という思いつめた気持ちが伝わってきました。

馬締くんの先輩の西岡にオダギリジョー。
軽いノリの青年ですが、このしゃべり方、雰囲気、誰かに似ている~と思ったら、DAIGO(「うぃっしゅ!」の)です、DAIGOに似てるような気がしました。

加藤剛は辞書の監修者、松本さんを演じていました。
越前守(えちぜんのかみ)様……少しお年を召されましたが、変わらず品格があり、滑舌も素晴らしい!
とてもセリフが聞き取りやすいのです!
最近、特に若い俳優さんでセリフが聞き取りにくいことが多いので……、やはり俳優として基本のできている方はすばらしいです。

あと、猫の「トラさん」かわいかった!
馬締くんに抱っこされて、まん丸お目めのままジーッとしてましたが、あんなにじっとしていられる子ってなかなかいないでしょう。
トラさん、カワユス!!
トラさん.jpg
映画全体の雰囲気は淡々と穏やかに進んでいき、最後はほっこり、という気分で終わりました。

用例採集から始まり、気の遠くなるような地道な作業を経て編まれる辞書。
メイキング オブ ザ ディクショナリー。
こんな風に作っていくのね~、とトリビア的な部分も。
学校での芸術鑑賞にも推奨できる作品と思いました。

で、家に帰って、ダンナに「舟を編む」という映画観てきたよ、と言ったら、「今『辞書を編む』という本を読んでいる」と言われてびっくり。

こちらは映画の原作本ではなくて、本当に辞書を作った編集者の方が書いた本だそうで。
ちなみに、この本によると「チョベリバ」(超ベリーバッド)という言葉、実例はほとんど採集されていないらしいです。雑誌などのマスコミで、こんな言葉が流行っていると取り上げられただけの、幻の言葉ではないか、とのことでした。




「舟を編む」 2013年4月13日公開
監督………………石井裕也
原作………………三浦しをん
脚本………………渡辺謙作

【おもなキャスト】
松田龍平…………馬締光也
宮崎あおい………林香具矢
オダギリジョー…西岡正志
黒木華……………岸辺みどり
渡辺美佐子………タケ
池脇千鶴…………三好麗美
鶴見辰吾…………村越局長
伊佐山ひろ子……佐々木薫
八千草薫…………松本千恵
小林薫……………荒木公平
加藤剛……………松本朋佑
宇野祥平…………宮本慎一郎
森岡龍……………江川
又吉直樹…………戸川
斎藤嘉樹…………小林
波岡一喜…………編集者
麻生久美子………ポスターの女優
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