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映画「オトトキ」 奇跡の復活の軌跡 [邦画の感想]

東京・丸の内TOEIにて、ザ・イエローモンキーの映画「オトトキ」を観ました。

2001年に活動を休止し、2016年に再集結、奇跡の復活を果たしたイエローモンキー。
その結成から、今までの軌跡を振り返る映画でした。

しかし、15年って長かったですね。
5歳だった子どもが成人してしまう、というような長さです。
それだけの時間が必要な何かがあったのでしょうね。
再集結後のイエローモンキーは精神的にも、そしてメンバー間の絆も強くなった、という感じがしました。




映画では、「プライマル。」をプロデュースしたトニー・ヴィスコンティのインタビュー映像もありました。
トニー・ヴィスコンティのインタビューで、印象に残ったのは以下のような内容です。

「振り返ってみると、自分は20年前よりも良くなっている。でも、20年前の自分も捨てたものではないが。
そして、72歳になった今でもいつも向上することを目指している」

そして彼は、"keep on going"というメッセージを述べていました。
「進み続けなさい」というこのメッセージがすごく心に響きました。

ちなみに、トニー・ヴィスコンティは、かつてデヴィッド・ボウイや、T.Rexなどを手掛けた音楽プロデューサーです。

吉井さんが、もっとうまく演奏できるバンドになるには、というようなことを検索したというエピソードとか、
あと、アニーとヒーセが打ち合わせで楽譜にいろいろ書き込んでいた場面などを見ると、楽曲に対する姿勢がすごくマジメなんだなぁ! と感心しました。
長年やってきていても、つねに向上、進化し続けようとする姿に感動しました。

個人的には、ヒーセの髪型が変わってなかったこと(ブレないですね!)、アニーの髪型がロン毛になっててよかった!
そして、全員スタイルが変わっていないことに驚きました。
さすがロックスターです!

私は解散前にライブに行くことができなかったので、来月12月10日に行く東京ドームのライブが初です!
というようなゆるいファンですが、解散したときはもう永遠にライブには行けないんだ……と思っていたので、すごく楽しみです!

(2017/11/18記)




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「トリック劇場版ラストステージ」と「新作スペシャル3」の感想 [邦画の感想]





1月12日、公開2日目の「トリック劇場版ラストステージ」を、続いて翌日、録画しておいた「トリック新作スペシャル」(12日放送)をまるっとまとめて見ました。
新作を2日連続で見るなんて、なんて贅沢!

それにしても、14年間という、このシリーズの長さにもあらためて驚きました。
本当に最後なんですね~。
さみしいです……。
笑いの小技(小枝ではないよ)をちょこちょこ繰り出してくる独特の「トリック」ワールド、そしてクセのあるキャラクターたちが大好きでした。

テレビシリーズを見始めたときは、斬新な手法にワクワクしながら見ましたが、今回の映画を見るにあたっては、長年知っている人に会いに行くような安心感?があって、何かを期待するというよりも、山田奈緒子(仲間由紀恵)、上田次郎教授(阿部寛)コンビの、いつものゆるいやりとりを見たいなー、という感じでしたね。

さて、今回の「トリック劇場版ラストステージ」は、海外が舞台。
スンガイ共和国(ロケ地はマレーシアかな)の国家元首らしき人物の肖像が、第1シリーズ第1話「母之泉」の教祖菅井きんでしたね。
最後で原点に戻る、ということでしょうか。

で、ムッシュム・ラー村の呪術師の名がボノイズンミ(水原希子)。
やはり「母之泉」から?

村上商事の社員役として東山紀之が出てましたが、メガネをかけていたのですぐにはわからず。
神経質な性格を表すのに目もとをぴくつかせたり、上手いですね。
北村一輝のゲイの医師もよかったです。

ガッツ石まっ虫も出てきたし(笑)

刑事矢部謙三(生瀬勝久)の後輩刑事(初代)だった石原達也(前原一輝)もなつかしかった~。

最後の方で、奈緒子が封筒に100円玉を入れるマジックをやりますが、これはテレビシリーズ第1話で、初めて奈緒子と上田教授が出会った場面と同じシチュエーションで、映像が当時のものと時々オーバーラップしてましたね。

第1話で奈緒子が「私は本物です」と言ってましたが、本当に奈緒子は「本物」だったのね。
それにしても、14年間、仲間由紀恵があまり変わっていないことにも驚きました(阿部寛も)。

最後の場面はあれっこれで終わり?という感じ。
けれども、終わりで始まりの場面につながり、奈緒子と上田教授のコンビは、きっとこれからもどこかで不可思議な珍道中を繰り広げていくのかもしれないなぁ、というような余韻が残りました。


そして、順序が逆になっちゃいましたが、次に観たテレビドラマの「トリック新作スペシャル3」は長野県尾古溝村(おこみぞむら)の旧家・水神家が舞台。
横溝正史「犬神家の一族」へのオマージュみたいになってます。

横溝作品は大好きなので、海外が舞台の劇場版よりも「新作スペシャル3」の方が雰囲気としては好きですね~。

シロアシ群生地とか、あいかわらず小ネタで笑わせてくれます。
トリック新作スペシャル3-シロアシ群生地.jpg

尾古溝村にあった立て看板には、今まで「トリック」で登場した村の名前が。
意外とどの村も近かったのか?
トリック新作スペシャル3-看板.jpg

そして、水神家の三姉妹、華絵(国生さゆり)、月子(藤田朋子)、幸代(飯島直子)の濃ゆい三姉妹もよかったです。

「バレンタイン・キッス」とか、「癒し系」とか、若い人にはなんやらわからないかもしれませんね。
弁護士の佐伯恒三(上條恒彦)が時々いい声で歌っていましたが、これも何歳以上の人がわかるのかなぁ?
まあ、わかる人がわかればいいんですけども。

幸代の娘、水神冬子(松岡恵望子)のヘアスタイルが、映画「マーズ・アタック」を連想してしまい、すごく気になりました。
月子のメイクやヘアスタイルもなんだか不思議テイスト。

話の筋や謎解きもスペシャルにふさわしいものとなっていましたね。

今回ネットで、シリーズ当初からよく見かける奈緒子の熱狂的なファン役に、ちゃんとした名前があることを知りました。今ごろになって、なんですが。
その名は照喜名保(てるきな たもつ)。
俳優さんは瀬戸陽一朗だそうです。
いつもちょろっとしか映らないけど、気になる存在でした。


というわけで、「トリック」終了~。
14年間ありがとう~!!
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「舟を編む」感想 [邦画の感想]





舟を編むとは、広大な言葉の海を渡る舟ということで、つまり、辞書を編集する、ということなのでした。

松田龍平演じる主人公の馬締(まじめ)が、何度か言葉の海で溺れそうになる夢を見る。
舟を! 早く言葉の海を渡る舟を作らなければ~! という思いつめた気持ちが伝わってきました。

馬締くんの先輩の西岡にオダギリジョー。
軽いノリの青年ですが、このしゃべり方、雰囲気、誰かに似ている~と思ったら、DAIGO(「うぃっしゅ!」の)です、DAIGOに似てるような気がしました。

加藤剛は辞書の監修者、松本さんを演じていました。
越前守(えちぜんのかみ)様……少しお年を召されましたが、変わらず品格があり、滑舌も素晴らしい!
とてもセリフが聞き取りやすいのです!
最近、特に若い俳優さんでセリフが聞き取りにくいことが多いので……、やはり俳優として基本のできている方はすばらしいです。

あと、猫の「トラさん」かわいかった!
馬締くんに抱っこされて、まん丸お目めのままジーッとしてましたが、あんなにじっとしていられる子ってなかなかいないでしょう。
トラさん、カワユス!!
トラさん.jpg
映画全体の雰囲気は淡々と穏やかに進んでいき、最後はほっこり、という気分で終わりました。

用例採集から始まり、気の遠くなるような地道な作業を経て編まれる辞書。
メイキング オブ ザ ディクショナリー。
こんな風に作っていくのね~、とトリビア的な部分も。
学校での芸術鑑賞にも推奨できる作品と思いました。

で、家に帰って、ダンナに「舟を編む」という映画観てきたよ、と言ったら、「今『辞書を編む』という本を読んでいる」と言われてびっくり。

こちらは映画の原作本ではなくて、本当に辞書を作った編集者の方が書いた本だそうで。
ちなみに、この本によると「チョベリバ」(超ベリーバッド)という言葉、実例はほとんど採集されていないらしいです。雑誌などのマスコミで、こんな言葉が流行っていると取り上げられただけの、幻の言葉ではないか、とのことでした。




「舟を編む」 2013年4月13日公開
監督………………石井裕也
原作………………三浦しをん
脚本………………渡辺謙作

【おもなキャスト】
松田龍平…………馬締光也
宮崎あおい………林香具矢
オダギリジョー…西岡正志
黒木華……………岸辺みどり
渡辺美佐子………タケ
池脇千鶴…………三好麗美
鶴見辰吾…………村越局長
伊佐山ひろ子……佐々木薫
八千草薫…………松本千恵
小林薫……………荒木公平
加藤剛……………松本朋佑
宇野祥平…………宮本慎一郎
森岡龍……………江川
又吉直樹…………戸川
斎藤嘉樹…………小林
波岡一喜…………編集者
麻生久美子………ポスターの女優
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