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「ホビット 竜に奪われた王国」感想 [洋画の感想]





「ホビット」三部作の第二部である「竜に奪われた王国」を観てきました。
前作「思いがけない冒険」から約1年。
「ホビット」は、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズの前日譚(約60年前という設定)となっていて、フロド・バギンズ(「ロード・オブ・ザ・リング」主人公)の養父、ビルボ・バギンズが主人公です。

作りこまれたセット、壮大な景色とアクション、3Dで観たら映画の中に入り込めたかのような臨場感がありました! 映画館の大画面で観たい作品ですね。

前作の時もそうですが、ビルボ役のマーティン・フリーマンが思った以上にかわいいホビットになっていました。「シャーロック」のジョン・ワトソンのイメージとは全然違って、ホビットになりきってて違和感なし。特殊メイクと、やはり演技力なのでしょうね。


Hobbit_2.jpg

あと、前作では登場した「愛しいしと」のゴラムが今回出てこなかったのは残念……。
ゴラムには会えなかったけど、「ロード・オブ・ザ・リング」に登場していたレゴラス(オーランド・ブルーム)に再会できました!
川を樽で下って行くシーンのアクション、かっこよすぎ!
金髪のエルフ姿がこんなに似合う俳優さんは他にいまい!
こうして「ロード・オブ・ザ・リング」と時々つながってくるところがあるので、やはり、あらかじめ「ロード・オブ・ザ・リング」を観ておいたほうがモア・ベターよ!(小森のおばちゃま)

そして、ベネディクト・カンバーバッチのスマウグ。
声とモーションキャプチャだけですが。
なにせ「邪悪な竜」なので、話なんて通じないかと思ったら、ちゃんと人と話せる!
それどころか、むしろ知的でおしゃべり好きな竜なのでした。

さて、物語はいよいよ終盤へ!

レゴラスは白馬に乗ってオークを追いかけて行ったまま。
スマウグは街を襲うために飛び立っていってしまう、一方ではネクロマンサー(死人使い)が出現してガンダルフが檻に入れられちゃってたし、あっちもこっちも、もうめちゃめちゃピンチな状態で終幕。
1本だけ残っている「黒い矢」が街を救う手立てとなるのか?

これだけ広げるだけ広げといて、完結編「ゆきて帰りし物語」まであと1年待たなくちゃならないのねー。
長いわ~。
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「ホビット 竜に奪われた王国」(原題 The Hobbit: The Desolation of Smaug )
2013年 製作国:ニュージーランド・英国・米国 161分
【監督】
ピーター・ジャクソン
【キャスト】
ビルボ・バギンズ………マーティン・フリーマン
灰色のガンダルフ………イアン・マッケラン
トーリン…………………リチャード・アーミティッジ
スマウグ…………………ベネディクト・カンバーバッチ(声とモーションキャプチャ)
死人使い…………………ベネディクト・カンバーバッチ
レゴラス…………………オーランド・ブルーム
タウリエル………………エヴァンジェリン・リリー
弓の達人バルド…………ルーク・エヴァンズ
スランドゥイル…………リー・ペイス
湖の町の統領……………スティーヴン・フライ
ドワーリン………………グレアム・マクタヴィッシュ
バーリン…………………ケン・ストット
キーリ……………………エイダン・ターナー
フィーリ…………………ディーン・オゴーマン
ドーリ……………………マーク・ハドロウ
ノーリ……………………ジェド・ブロフィー
オーリ……………………アダム・ブラウン
オイン……………………ジョン・カレン
グローイン………………ピーター・ハンブルトン
ビフール…………………ウィリアム・キルシャー
ボフール…………………ジェームズ・ネスビット
ボンブール………………スティーヴン・ハンター
ガラドリエル……………ケイト・ブランシェット
ビヨルン…………………ミカエル・パーシュブラント
茶のラダガスト…………シルヴェスター・マッコイ
ガリオン…………………クレイグ・ホール
アルフリド………………ライアン・ヘイジ
バイン……………………ジョン・ベル
ブラガ……………………マーク・ミッチンソン
アゾグ……………………マヌー・ベネット
ボルグ……………………ローレンス・マコール
ナルザグ…………………ベン・ミッチェル
バーリマン・バタバー…リチャード・ホワイトサイド
しだ家のビル……………ダラス・ベーレント
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「ミスティック・アイズ」感想 [B.カンバーバッチのこと]





渋谷ヒューマントラストで「ミスティック・アイズ」を観ました。

ポスターに「静かに、彼の狂気は満ちていく」と書いてあったので、こわーいサスペンスなのかと思いきや、意外に穏やかな展開でした。

主人公はベネディクト・カンバーバッチが演じるデイヴィッドではなくて、妻のドーン(クレア・フォイ)でした。

ささやかながらも幸せな家庭生活を始めようとしているデイヴィッドとドーンの前に、デイヴィッドの弟であるニックが戦場から戻る。
心に傷を負ったニックが二人の前に現れたところから不穏な空気が漂いはじめる……。
イギリスの田舎の美しい風景の中で、淡々とストーリーが進んでいきます。

すごくハラハラドキドキなドラマチックな展開を期待していたら、あれ? と思うかもしれませんね。
イギリス映画ってわりとこういう感じなんでしょうか。
「僕が星になるまえに」もこんな雰囲気だったし。

でも、そうした何気ない日常の積み重ねのような描写が、だんだん観ているうちに心地よくなってきて、ずっと浸っていたい……、なんて思えてきました。

Wreckers.jpg

そして、デイヴィッド、ニック兄弟の子ども時代の虐待の問題、デイヴィッド夫妻の不妊の問題などが徐々に明らかになり、ドーンは、優しい夫であるデイヴィッドに知らない一面があることに気づいていく。
不穏な空気が徐々に満ちていき、最後はどうなるかと思ったら、あらら? という結末でした。

ニックは最後行方不明になり……もしかしたら自殺してしまったのかな、という余韻。かわいそうなニックだったので、そうであってはほしくないな、というのが感想ですが。

ドーンは一度の過ちで、デイヴィッドの子ではない赤ちゃんを産み、デイヴィッドはそれを受け入れて、幸せな夫婦って感じで終わります。
めでたしめでたし……?

にわかに「デイヴィッドよ~! おまえはそんなことで悲しくないのか~!!そのようなことで~!」と叫びたくなりました。

不妊で悩んでいたとしても、他に解決策はなかったのか……。
子どもが成長して、まったく自分に似ておらず、知人にどんどん似てくるのを見ることになるであろうデイヴィッドは平気でいられるのだろうか? 
そういう意味でこわい結末といえるのかも。

お話にはモヤモヤ感が残りますが、やはりベネディクトファンなら観ておくべき一本です!
ベッドに上半身裸で座っていた後ろ姿、しまっている背中が美しかったです~!(^^)
**********************
「ミスティック・アイズ」(原題: WRECKERS )
2011年 イギリス 85分
【監督】D・R・フッド
【キャスト】
ドーン…………クレア・フォイ
デイヴィッド…ベネディクト・カンバーバッチ
ニック…………ショーン・エヴァンス

(2014年3月 記)

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