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「ヘルボーイ」&「ヘルボーイ2/ゴールデンアーミー」の感想をまとめて…… [洋画の感想]





すばらしい造形美にビビビッ!

たまたまケーブルテレビで「ヘルボーイ」を途中から見かけ、目が釘付けに!
そのクリーチャーの造形美にドーンとやられてしまいました。

DVDのジャケットを見ただけではぜったい観なかった映画だと思います。
なぜなら……ヒーローのヘルボーイ(レッド)がカッコよくない感じだし……。
それに原作のアメリカンコミックにも馴染みがないし。

観てみると「ヘルボーイ」という作品は、「スパイダーマン」に勝るとも劣らない、すごいVFXを使ったアクション大作なのでした。なのに、日本での知名度がイマイチなのは、主人公レッドのルックスのせいかな。でも、ああ見えてレッドは十数匹の猫と暮らす、かわいげのある人なんですよ~。

物語の導入部は、第二次世界大戦中、ナチスが世界征服のため「ラグナロク計画」というオカルト作戦を実行して魔界への入口を開けてしまう、というエピソードから始まります。
そういえば「インディジョーンズ/レイダース失われたアーク」でも、ナチスが超常現象を利用した軍事計画を企てる、なんていう似たような筋書きがありましたね。


元人間のクロエネン……

「ヘルボーイ」「ヘルボーイ2/ゴールデンアーミー」を通して、冥界の悪魔サマエルとか、「歯の妖精」とか恐ろしいクリーチャーが色々出てきますが、最もこわい!と思ったキャラクターはナチス親衛隊のクロエネンです。
クロエネンは、ラスプーチンの傀儡(くぐつ)のような存在なのですが、全身の血は乾いていて体には砂がつまっています。
心臓のところにはゼンマイのような機械がついていて、ゼンマイの巻き方によっては仮死状態になることもできるという……。
このゼンマイを調節して仮死状態になるときの、痙攣するような動きがなんともすごい。
人間に似ているけど、人間らしい感情を持っていない……そのあたりが一番こわいと感じるポイントなのかもしれないですね。

ジョン・ハートといえば……

ヘルボーイの父親代わりのブルーム・ブルッテンホルム教授は、ジョン・ハートが演じています。
たまたま最近観た映画「裏切りのサーカス」ではコントロールという役で出てました。

ブルーム教授.jpg
ブルーム教授(ジョン・ハート)

ジョン・ハートは「エイリアン」「ハリーポッター」など、出演作多数の名優ですが、SFパロディ映画「スペースボール」(1988年)なんかにも出演していたのですね! しかも「本人役」として。

「スペースボール」では、宇宙のファーストフード店で食事中に体内に寄生していたエイリアンに腹を食い破られる男の役でした。
ジョン・ハートは昔、映画「エイリアン」で、最初にエイリアンに腹を食い破られた役を演じたため、「スペースボール」では「またか」と嘆き、さらに"Himself(本人)"とクレジットされた、という。「スペースボール」は主に「スターウォーズ」をもとにしたパロディでしたが、ジャバ・ザ・ハットならぬ、ピザ・ザ・ハットなんていうキャラクターが出てきたりして笑えました。

人間の心には穴があいていて……

「ヘルボーイ2/ゴールデンアーミー」の冒頭で、ヘルボーイの育ての親、ブルーム教授が幼いヘルボーイに太古の物語の本を読み聞かせます。

「人間の心には穴があいており、
物や力や知識をいくら得てもそれは埋まらなかった。
尽きぬ欲望を満たすため、人間はすべての大地を支配することを夢見た」

幼いヘルボーイは、ただのお話だよね? と言いますが、これは夢物語ではなかったのでした。
そして、人間と対立するエルフ、ヌアダ王子が敵役となります。
前作の敵役ナチスは完全悪だったけど、今回のヌアダ王子はエルフ側から見ればレジスタンス的な存在で、完全に悪と言い切れないだけに前作よりも深い内容になっていると思います。

それにしても、すごいな~、とホレボレしたのがヌアダ王子の立ち回り。
銀の槍(シルバーランス)の使い手で、驚異的な身体能力の高さと立ち回りの速さを見せつけます。カメラワークもすごい。
このヌアダ王子の立ち回りシーンだけでも、映画館の大画面で観たかったなー、と。

ヌアラ王女.jpg
ヌアラ王女…神秘的な瞳。白目の部分がほとんどないのね

「ヘルボーイ2」は、エリザベス・シャーマン=愛称リズ(セルマ・ブレア)がレッドの子をみごもったというところで終わったので、「ヘルボーイ3」でぜひとも続きを観たいものです。
前作からだいぶ年月が経ってしまいましたが、制作の予定はまだなさそうですね。


好きなキャラクターベスト5(私の個人的な)
"HELLBOY" my favorite characters


NO.1 エイブ・サピエン(ダグ・ジョーンズ)
エイブ.jpg
通称ブルー。
サイコメトリー能力を持つ、青い水棲人。
主人公レッドの相棒的存在で、レッドとは反対に温厚で紳士的な性格。
まばたきする感じとか、いいですね……。ヒンヤリしてそうな質感もいい!
ダグ・ジョーンズのスリムなボディだからこそ成立しているキャラクターだと思います。

NO.2 ヨハン・クラウス
ヨハン・クラウス.jpg
エクトプラズムの権威の博士で、レッドたちの指揮官。
もとは人間だったのに、ある事故をきっかけに半機械のガス人間になってしまったそうです。
口元のクルクル動く仕掛けが何とも愛らしい。
そしてボクトツな性格がなんとなくドイツ人気質を感じさせます。
レッドに殴られてヘルメットが割れ、中身の霊体(エクトプラズム)が抜けちゃったり、ユーモラスなところもいいですね。
ジョン・アレクサンダーが演じていますが、鍛冶職人のゴブリン(下半身が車の)の一人二役だそうです。

NO.3 死神(ダグ・ジョーンズ)
死神.jpg
顔に目がないんだけど、代わりに羽根にたくさん目がついています。
目のない顔ってすごくこわいんたけど、後ろから見たときの羽根の形が美しい……。
エイブ(ブルー)役のダグ・ジョーンズがこの死神も演じているそうです。エイブも死神も顔が隠れていて素顔がわからないけど……。

NO.4 ヌアダ王子&ヌアラ王女(ルーク・ゴス&アンナ・ウォルトン)
ヌアダ王子&ヌアラ王女.jpg
エルフ(妖精)の国、ベツムーラ族の双子の王子&王女。
片方がケガすると、もう一人も負傷してしまうという深い絆の兄妹。
ヌアダ王子は、名乗りをあげるときに「シルバーランス」(銀の槍)というところががカッコイイ!
顔に継ぎ目みたいなデザインがあって、金色の瞳の色が神秘的な印象のエルフです。

NO.5 エリザベス・シャーマン(セルマ・ブレア)
リズ.jpg
愛称リズ。
念動発火を操る女性で、レッドと同じ超常現象調査防衛局(BPRD=BUREAU FOR PARANORMAL RESEARCH AND DEFENCE)のエージェント。
特殊な能力があるために過去に迫害た経験があり、美しいだけでなく、憂いをたたえた表情が魅力的です。

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「ヘル・ボーイ」(原題Hellboy) 2004年 米映画
「ヘル・ボーイ2/ゴールデンアーミー」(原題Hellboy II: The Golden Army) 2008年 米映画
監督:ギレルモ・デル・トロ
出演:ロン・パールマン,セルマ・ブレア





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